ダージリン茶園 工場見学の日
朝目覚めると、少し霧がかった空気が太陽の光をやわらかくしていた。横を見ると友人の姿がない。
ゆっくりと身支度をしていると彼女は戻ってきた。日の出の写真を撮りに行ったらしい。お寝坊な私もこれで美しい日の出を拝めることができた。ありがたい。

ホストファミリーのお母さんと一緒に朝ごはんを食べ、今日は工場に見学だ。
昨日ファームで見た茶葉たちがどんなところで加工されるのか楽しみだ。
2、3分歩いて工場へ。しっかりと衛生管理のため、もらったマスクとキャップをつけて。工場の中に入るとまだ初期の加工段階なのに、ティーの芳醇な香りが満ちていて驚く。
昨日と同じ案内人が丁寧に案内してくれた。私の質問が多すぎてもちゃんと答えてくれる彼は、本当に優しい目をしている。必死でメモも写真もたくさんとった。
驚くことに昨日空港まで迎えに来てくれた人が、最後のお茶を袋に詰める工程にいた。彼も気づいて手を降ってくれた。ここではみんな色んなことをかけもつのかもしれない。


辺りはガシャガシャガシャガシャ・・・と忙しく働く機械の音が途切れることなくつづく。主なマシーンは殺青(さっせい)と言って、加熱して茶葉の発酵を止める時に使うものや、葉の大きさでグレード分けするものなど。細かい葉は自動的にティーバック用に回される。こういう機械の存在は量産するのに大きいだろうなと思う。


その後、茶園のオーナーさんを少し待ってから、みんなでティーテイスティングの時間。スプーンですくったティーを思っ切りズズーーッ!と音を立てて吸い込む。ワインのテイスティングのように。結構顔の筋肉を使う。

満月の日に摘んだティーとか、ダージリンの緑茶とか、白茶とか、ウーロン茶(ダージロンって言ってた。w)とか、珍しかったり高価なティーまで楽しめた。どれも味と香りが全然違った。
最後になぜかオーナーさんが何の木を植えたい?とみんなに聞いてまわった。
良くわからなかったけど、みんなリンゴとかオレンジとか言ってた。私は「お茶の木」というと、それなら!とお茶の木の種をくれた。これは持って帰ったら違法なのでは?(笑)と思った。しかし言ってみるもんだ。

とても力強くて魅力的な出会いに感謝。ちゃんとテイスティング用の茶葉をたんまり買い込んだ。
お会計時の計算で驚くことが。私の計算間違いで支払おうとしたお金を「多いぞ!多く払い過ぎないでくれ!」と言ってきたこと。インドに来てこれまで、いかに日本人から金を絞り出してやろうかという人たちに、たくさん出会ってきたから、本当びっくりした。ネパール系インド人最高!
さぁ、次回は極上のダージリンホテルに泊まったお話をしましょう。さらに数時間かけて標高高く登っていきます。お楽しみに。