インド女子旅行記⑤〜ダージリン編Ⅰ 茶園を散策〜


アッサムに続いてやって来たのは、こちらも紅茶の産地として有名なダージリン。西ベンガル州のダージリン地方のことで、チベット語で「雷の降る場所(the land of thunderbolt)」という意味が由来

さて、今回はちゃんとお願いしたドライバーが空港に迎えに来ているのか…?出口を出ると目に飛び込んで来たのは、名前のボードを持っている運転手さん!しかも微笑んでいてアッサムとは180度違うウェルカム感(笑)

早速乗り込みアポを取っていた茶園へGO! まだ肌に暑さを感じる。ここから山をどんどん登って行くので、寒くなりそうだ。

道がボコボコで揺れに揺られて約2時間くらいだったろうか。着いたところは少し肌寒く、山の斜面に広大な茶畑といくつかの集落がちらほらと見える。ここの空気は澄んでいて綺麗だ。
案内されたインフォメーションセンターのような小さな小屋で、英語が流暢なインド人が早速紅茶を入れてもてなしてくれた。

彼の名前はネパール語で「愛」だそう。この地域はザ・インド人というより隣接しているネパール人の血が濃そう。驚くことにみんないい人すぎる。外を歩いてすれ違う人たちはニコっとしてくれて、ただフレンドリーという感じ。危険な香りはゼロ。

まずはオーガニック茶園の山を彼が案内して見せてくれた。向かい側に見える山の斜面にも茶園が広がり「あの辺りがキャッスルトン茶園、あそこが…」と詳しく示してくれた。同行しているタイ人の友人は女子なのに、昆虫大好きなカメラオタクでもある。そう、ここは自然が綺麗なところ、しかしだからこそ昆虫も大きいし多い。。普通の女子を連れて来ていたら、帰る!となるかも知れなかった。彼女はたくましく「ここは天国ね!連れてきてくれて本当にありがとう!」と感激し、一人遅れながらカメラのシャッターを切り続けていた。

山から突き出る大きな岩に座って、辺りをただ眺めた。

案内人が「ここには都会と違って何もないだろう?だけどこの景色を毎日ここに座って見るんだ。それだけで十分だ。」と言った。私は何だか嬉しくなって、何を言うこともなく彼の目を見て微笑んだ。

途中で下の斜面で今日の茶摘みを終えて家路につこうとしている、女性3人に遭遇した。案内人はやはり知り合いらしく会話を始めた。

みんな少女のように笑顔が輝いている。一緒に何枚も写真を撮ってもらったが、何も要求をされなかった。

(そう、タイ滞在時に出会ったドイツ人に「インドは道で伝統的な格好をしている人の写真を撮ったりするだけで、金銭を求められるから注意した方がいい」と忠告を受けていたのだった。)

私たちは持っていたチョコレートを分け合って食べた。彼女たちは英語が話せないので、会話はできなかったけど色々植物を使った可愛いイタズラをしてきて、みんなで大笑いした。

案内人に通訳してもらいながら、少し話も聞いた。茶摘みの仕事というのはやっぱりとても大変だと言っていた。どんなに暑くても寒くても、晴れでも雨でも、早朝でも、長時間立ったままでも、毎日茶摘みに数時間かかる徒歩の通勤で行かなければならない。彼女たちはみんなそんな早朝に出かけるにもかかわらず、お弁当と家族の食事を用意して来るんだそう。旦那さんや他の家族にそれくらい用意してもらえないの?と聞くと、笑いながら「男たちは役に立たないわ」と。インドの女性は本当に働き者。「それにこの茶園では他とは違って、上質な茶葉を各家庭に毎月支給してくれるの。こんなに美味しいティーを私たちが摘んで、世界の人が楽しめるって思うと幸せだし、誇りに思うわ。」そんな彼女たちのことを私は心から尊敬した。

私たちが日本で紅茶やお茶全般を購入する時、こんなことは想像できない。数十円でも安い方を、こっちでいいか。というノリで選んだりするし、それをすることで茶葉の価格を販売側は抑えようとし、卸問屋、そして最後には生産側の価格を叩く。お茶本来の価値を少しでも知ってほしいなと彼女たちとの会話で思った。
それに、通常の場合は一生懸命摘んだお茶を彼女たち自身で飲むことはない。高いからだ。利益は全て上の方に集中。この訪れた茶園の、茶葉を毎月分け与えるというルールが素晴らしいと感じたのだった。
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今日はここにある家でホームステイだ。どんな感じかワクワクしていた。
つづく